■私の事務所に今村Dが来て番組作り

2013年、今村さんが進めていた企画が、撮影に入る直前になって中断してしまいました。
当時、取材対象になっていたキャストの事情でした。

そこで今村さんは、急きょ私の事務所にやってきて、緊急で代替え企画を立てることになりました。
今村さんは、朝イチ事務所にやってきて、私の向かい側に座ったまま唸っているだけ。たまに私に質問しては、ほぼ唸って夜まで。1日が終わるという日が何日か続きました。
そんなこんなで、遂に生まれた企画が「子どもバリバラ」でした。


■予想外の展開？

バリバラ版「初めてのおつかい」のような内容で、様々なハプニングを乗り越えて無事に子どもたちだけで買い物ができるか？というものでしたが、これは予想外？いや、むしろ私にとっては予想通りの展開でした。
保護者の皆さまは「子どもたちだけでは無理！」と訴えていましたが、結果は、何の問題もなく買い物を成功させてしまう結果だったのです。
今村さんも、困難を乗り越えて成功するのか、上手く行かないのか、ハラハラの画が欲しかったようですが、お母さんたちの「絶対無理」を信じて、ハードルを気持ち下げました。
ところがあまりにもすんなりクリアしてしまったので、最終的に番組の内容は、保護者の皆さまvs子どもたちの図式になり、心配するお母さんたちと、実は乗り越える力のある子どもたち、そういう番組ができあがりました。

今村さんは、けん太だけではなく、たくさんの企画を通して、キャストを起用してくれました。